「メールプライバシー保護機能」とは
Apple社が提供するiOSのアップデートにより、iOS 15以降のバージョンではメールのセキュリティ強化を目的とした「メールプライバシー保護機能」が追加されました。
iOSとは、Apple社が開発したOSであり、iPhoneなどApple社が提供している全ての製品に搭載されているOSのことです。
メールプライバシー保護機能にはIPアドレスを非公開にする設定が含まれています。iOS 15以降にアップデート後のデフォルト設定は機能がオンになっており、自動的にIPアドレスも非公開の設定となります。
またこの機能が有効になるアプリケーションは、Apple社が提供しているデフォルトメールアプリケーション(以下アイコンのメールアプリケーション)のみです。
IPアドレス非公開設定がもたらす影響について
IPアドレスが非公開である場合の影響の一つとして、Googleドライブを使用した画像URLを用いて、メールに画像を埋め込んでいる場合、受信側で画像が表示されません。
Googleドライブの仕様上、IPアドレスが公開されていない場合は画像URLの参照ができない設定であるようです。
そのためGoogleドライブを使用した画像URLは、メールプライバシー保護機能の一部である「IPアドレスを非公開」の設定が影響し、受信側で画像URLを参照することができないために、メールの文中に埋め込んだ画像が表示できなくなってしまいました。
iOS 15以降でデフォルトメールアプリケーションをご利用されており、メールプライバシー機能がオンである(IPアドレスを非公開にされている)と、Googleドライブを使用した画像URLの参照ができず、メール内の画像を表示することができません。
以下の図で赤い丸のパターンが該当します。
メールプライバシー機能がオフ、またはメールプライバシー機能がオンでもIPアドレスを公開している場合は、受信側で画像は正しく表示されます。
また、iOS 15以降であっても、デフォルトメールアプリケーション以外のメールアプリケーション(Gmailなど)をご利用されている場合は該当しません。
Googleドライブは無料で使用することができ、ウェブに関する知識がなくともすぐに使用することができるため、画像URL取得の手段としてビジネスシーンで使用されることが多い手段でしたが、iOSのアップデートの影響により、今後継続してGoogleドライブでの画像URL取得をご利用いただくことが難しい状況にあります。
今後について
iOS 15以降のデフォルトメールアプリケーションをご利用されている場合、メールプライバシー機能がオンであるとGoogleドライブを使用しメールに挿入した画像が表示されない問題についてお伝えいたしました。
決してIPアドレスが非公開であると全ての画像URLが参照できなくなってしまうということではなく、ほとんどのウェブサイトではIPアドレスが非公開の場合でも画像URLを参照することができます。
そのため、Googleドライブを使用し画像URLを取得いただいているユーザー様におかれましては、自社サイトをはじめとしたWordpress環境に画像をアップロードいただき、Googleドライブに代わる画像URLの取得をお願いいたします。
Wordpressを使用し画像URLを取得する手順についてはこちら
自社管理のサイトに画像をアップロードできないといった場合、サポート窓口(support@digma.com)までご相談ください。状況に合わせた代替案の検討及びご案内をさせていただきます。